完全版。
※この記事でTWRPでのカスタムROM焼きの手順がわかる。Essential Phone、LineageOSに限らず、すべてのカスタムROM焼きの基本が長々と書いてある記事
そして、さらに初心者の方はこちらから↓
これでWindows10HOME64bitを使った場合でEssential PhoneがLineageOS化出来なければ、読者さまのなにかが間違っているはず(たぶん)
※Essential PhoneにLineageOSをインストールする場合、メーカー保証はなくなるので、全てが自己責任となるので注意して欲しい。
ただ、Essential Phoneは他のスマホに比べ、難易度がそれほど高くないように思う。
※この記事はAndroid9PieベースのLineageOSとなる。最新版は以下のリンクから。基本的なことはこの記事を読んでから、17.1を読んで18.1と行けばすべてが分かるようにしてある。
最新のAndroid11ベースのLineageOS 18.1の入れ方はこちら↓
Android10ベースのLineageOS 17.1の入れ方はこちら↓
さて2020年2月12日にEssential ProductsからEssential Phone PH-1サポートの終了が発表された(※)。Android10のセキュリティパッチの配信も2月で終わったようだ。
LineageOSに変えれば頻繁なアップデートもあるので、この機会にLineageOSに変えてみるのもひとつの手だと思う。
- まずはPCにadbとfastbootドライバをインストール
- 必要なもの 6つ
- 重要事項
- ここでひとつ、すごく大切なこと。
- では、ROM焼きを始めます
- 心の準備は本当にOKか?
- 端末データを含めた全ての再確認
- ブートローダーアンロックへ
- TWRPのインストール
- TWRPを起動
- LineageOSを焼く
- Googleアプリを入れる(入れない場合は次へ)
- 運命の再起動
- ふりかえり
- LineageOSは
- これ重要
- おまけ:コマンドプロンプトスクリーンショット
- とりあえず、為せば成る。
- EssentialPhonePH-1関連の記事(LineageOS17.1を入れる記事もあり)
まずはPCにadbとfastbootドライバをインストール
まず、adbを使えるようにしなければならない。
やり方はこちらの記事へ ↓YouTube連携動画あり
adbとfastboot導入がうまく行かないようだと、ここから先へは行かないほうが良い。やってもうまく行かない可能性が高いので。
必要なもの 6つ
ダウンロードするものが4つと、Type-A(メス) to Type-Cケーブル(オス)(マウス接続用)、Type-A(オス) to Type-C(オス)ケーブル(スマホとPC接続用)
Essential PhoneのROM焼きにはまずはこれが必要
(即ダウンロードリンクEssential Phone公式サイト)
https://storage.googleapis.com/essential-static/Essential-PH1-WindowsDrivers.exe
↑これがないと、ブートローダーアンロックが出来ない。
クリックで即ダウンロード、その後ダブルクリックでインストールする。
LineageOSのEssential Phone版をダウンロードして
twrpもダウンロード。
それから、Googleサービスを使うなら、これ↓もダウンロード。
使わない人はダウンロードする必要はないけど、これがないとスマホとして使いにくいと思う。Playストアは最初に入れておかないと後からは入れることは出来ない。
Windows10 64bit なら ARM64 Android9.0 でpicoかnanoをダウンロードすればいいかなと。
とりあえずpico入れておけば、Playストアが入れられるので、他のアプリはPlayストアからダウンロードすればいいだけ。
注!ただし、Digital Wellbeingはnano以上を入れないと入らないので注意。
これはpicoを入れて、あとでPlayストアでDigital Wellbeingをインストールしても動かないので、注意が必要。
恐らく、設定画面から調整できるようなアプリは、LineageOSインストールと同時に入れないといけないんだと思う。
これらのファイルは今時分が使っているユーザーのトップフォルダに置いておく。
また、これはEssential Phoneのみに必要なものだが、
Type-C端子で使えるマウス。
マウスがあれば、Type-AtoType-Cケーブルは100均(セリア)で売ってるから買ってこれば良いだけ。
このケーブルがあればUSBメモリをスマホにつないで外部ストレージとしても使えるし、地味に便利。ので、LineageOS入れるつもりなら買うと良いと思う。
PCとスマホをつなぐUSBケーブルも必要。これはまともなケーブルを使ったほうが良いと思う。
ここでデータのバックアップもしっかりとっておくこと。
バックアップはGoogleのバックアップが便利だ。
設定、システム、バックアップ
で簡単にバックアップが取れる。アプリもバックアップされるので、これさえやっておけば、他にバックアップが必要なのは画像や動画、もしあれば音楽ファイル、PDFファイルなどのみになる。
重要事項
LineageOSを使うということは、今までスマホに入っていたデータをすべて消すということ。
もしやる人は、それを覚悟で。データはバックアップしておくべき。もしくは、全く使わないスマホで。
Essential Phoneなら間違っても復旧できると思うけど、すべては自己責任で。
あと、これはどのスマホにも言えることだが、画面ロックの一切を解除してかなければならない。電源ボタン押したらスワイプせずともすぐ使える状態に。
ここでひとつ、すごく大切なこと。
※これはEssential PhoneのTWRPだけに発生する問題
このtwrpを使うとスクリーンタッチが全く出来なくなる。ので、Type-C端子で使えるマウスが必要。
このマウスで、スクリーンロック解除するのと、Setting画面から、画面OFFになるまでの時間をなくすこと。ついでに、画面が明るすぎるから明るさを暗くしておいたほうがスマホの電池が減りにくくて良い。
焼いてるときに画面OFFになると、確実にうまく行かない(はず)。
この操作、2回やらないといけないので、その度にPCにつなげてあるUSBケーブル外してマウス繋げて、ってなる。Bluetooth接続のマウスは、twrpでは多分使えない。
では、ROM焼きを始めます
Essential Phoneは最新版(2020.2月アップデート)
からの
LineageOS 16.0への焼きかえ
ちなみに、PCはWindows 10 HOME 64bitを使っている。
心の準備は本当にOKか?
まずは、ROM焼きするEssential PhoneのAndroidOSとの別れを惜しみつつ、80%くらいまで充電。
焼いてるときにバッテリー切れたらもうどうにもならなくなってしまうかもなので。
あと、コマンドプロンプト(虫眼鏡クリック、cmdと入力すると出る)立ち上げたら、試しに
$ adb
って入れてみて、ざーっと文字が出たら問題ないので以下の作業に入る(この操作は全くの不要だけど、心の準備として)
端末データを含めた全ての再確認
充電が完了したら、
まずはセキュリティから、画面ロックを全て解除したことを再確認する。スワイプしなくても電源ボタンを押しただけでメイン画面が表示できるようにしておく。
また、最後に、必要なデータを全てバックアップしたか再び確認する。
その後開発者向けオプション から
OEMロックを解除して、USBデバック をONにしてからスマホとPCをUSBケーブルでつなぐ
ブートローダーアンロックへ
$ adb reboot bootloader
もしくは
電源をOFFにして、
電源ボタンと音量ダウンボタンを同時に押してfastbootモードへ。
試しに、
$ fastboot devices
とやって、
PH1LHMA〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 fastboot
と出たら次に進める。
出なかったら多分Essential-PH1-WindowsDrivers.exeが上手くインストールされていないので再確認する。ここで上手くいってないと先には進めない。
次は
$ fastboot flashing unlock
するとこの画面になるので
(戻れるのはここまで。ここをYESにしなければ、元の状態に戻れる)
音量キーでYESに合わせて電源ボタンを押す。
画面がいろいろ変わって、次もfastbootモードで立ち上げたいので音量ダウンボタンをずっと押しておく(押してないとブートローダーアンロック状態で普通に立ち上がる。けど、起動に結構時間がかかる)
これでブートローダーアンロックが完了した。
TWRPのインストール
※Essential PhoneにTWRPを入れる場合、最新の February 2020 Release | Q 10 - Q Release 6 - QQ1A.200105.032 には入れることが出来ない。なので、TWRPを入れるなら January 2020 Release | Q 10 - Q Release 5 - QQ1A.200105.007 以前のストックROMを入れておく必要がある。
当然Fastbootで入れる必要がある。
ストックROM ダウンロードページ↓
$ adb reboot bootloader
$ fastboot flash boot_a twrp-3.2.3-0-mata.img
$ fastboot flash boot_b twrp-3.2.3-0-mata.img
でTWRPのインストール。
TWRPを起動
$ fastboot reboot recovery
このコマンドで上手くいかなかったら電源アップボタン押しながら起動する。
※端末により、TWRP(Recovery)の起動方法は異なる。たいていは電源ボタンとボリューム↑か↓を同時押しでRecoveryかfastbootが立ち上がる
TWRPが起動するので、いったんPCとつないであるUSBケーブルを外してマウスをつなぎ、画面ロックを解除して、Settingをクリック、画面表示時間のところへ行って、画面消さない設定、その下の明るさバーを一番暗くしておくとさらに良いと思う。
ここでTWRPを使ってバックアップを取っておくと良いかもしれない(なんかあったときのため)ただし、バックアップをTWRPでとっても、EssentialPhone自体をroot化しないと復元は出来ないようだ。
マウスを外してPCとUSBケーブルをつないで
$ adb shell twrp wipe data
$ adb shell twrp wipe system
LineageOSを焼く
ここから先、コマンドプロンプトでなぜか47%までしか進まないのにインストール完了って出ることがあるんだけど、それでもちゃんと焼けてるので、大丈夫(理由は不明)。
この先、画面が消えるとうまく行かない。けど、さっき設定してるから、画面は消えない。
$ adb shell twrp sideload
$ adb sideload lineage-16.0-ダウンロードした日付を入力-nightly-mata-signed.zip
ex.adb sideload lineage-16.0-20200212-nightly-mata-signed.zip 今日の最新版の場合
$ adb shell twrp sideload
$ adb sideload twrp-installer-mata-3.2.3-0.zip
※その他カスタムROMも、ファイル名が異なるのみ。
Googleアプリを入れる(入れない場合は次へ)
で、Googleアプリを入れたいなら以下。入れないなら飛ばしてOK
どちらにしても普通に使うならPlayストア入れないとスマホとしてまともに使えない。
$ adb reboot recovery
ここで、さっきと同じように、マウス使って、画面設定が必要。設定したらPCとつなぎ直す。
$ adb shell twrp sideload
$ adb sideload open_gapps-arm64-9.0-nano-ダウンロードしたやつの日を入力.zip
ex. adb sideload open_gapps-arm64-9.0-nano-20200212.zip 今日の最新版(例はnano)の場合
先ほど書いたように、Digital Wellbeingが欲しい人は確実にnano以上を入れること。
運命の再起動
全てが終わったら、
$ adb reboot
でOK(ここでUSBケーブルは抜いていい)
再起動して、LineageOSが立ち上がったら成功。
ふりかえり
こんな感じでやれば、確実に出来る。書いてあるように、間にマウスでやることがあるだけ。
なにが難しかったかというと、今ダウンロードしてきたファイル名がここに書いてあるものとは違うということ。
ダウンロードしたファイル名でやらないとうまく行かない。当然のことなんだけど、PCのことがよくわかってない人はマジで難しい。
10回くらいミスれば、出来るようになる感じかと。
私は何度もミスって、ちゃんとLineageが動くように出来たのはたった3回。
わかってない人はそのくらいの覚悟で。
まる3日かかった。ガチで。
でも、ここの手順通りにやれば確実にできるはず。
LineageOSは
このLineageOSは思ったよりも使いやすい。
見た目はベースのAndroid9とほぼ同じ。だけど、細かい設定が出来る。プライバシーを守れる設定にも、簡単に出来る。
とても使いやすい。
弱点は、今のところUQmobileでデータ通信が出来ないことと、使えないアプリが極稀(UFJ銀行のアプリは使えなかった)にあること。
そして、今回はメイン機をLineageOSにした。
これ重要
ちょっとよくわかってないんだけど、さっき解除したブートローダーは、再度ロックしてはいけないらしい。
ロックしたらLineageOSが使えなくなってしまった。ので、詳しい人は教えてください。どうしてロックしてはいけないのか←
まぁなんだかんだよくわかってない自分でもROM焼き出来たので、きっとあなたも出来るだろう。と思う。
おまけ:コマンドプロンプトスクリーンショット
ついでに、Custom Navigation Barが使えるようにもしてある(アプリのダウンロードが必要)
とりあえず、為せば成る。
Essential PhoneをLineageOS16.0にする話は
終
EssentialPhonePH-1関連の記事(LineageOS17.1を入れる記事もあり)
Essential Phone PH-1にLineageOS 17.1とGoogle Playストアを入れるための手順(訂正版)
Factory Imageを焼いて、ストックROMに戻したいときはこちら↓
AndroidOS 9PieとLineageOS 16.0はどう違うのか
Essential Phone PH-1 にカスタムROM /e/を入れてみた話 Android→LineageOS→/e/ という派生。
Essential PhoneにAndroidR(Android11)GSIを入れた話
Essential PhoneをAndroid10にする話