前回記事では、LineageOS17.1とGappsを同時に焼かないことでうまくいくと書いたが、LineageOSの最新版では、Lineageを焼いてからリブートリカバリーをしてGappsを入れれば問題なくEssential PhoneをGoogle Play Storeと共に使えることがわかったので訂正する。
前回記事↓
以下が訂正記事だ。
この記事はAndroid10ベースのLineageOS 17.1のことを書いた。基本的なことはこの記事を読んでから18.1の記事に行けばすべてが分かるようにしてある。
最新版Android11ベースのLineageOS 18.1の記事はこちらから↓
- EssentialPhonePH-1にLineageOS17.1とGoogle Playストアを焼くのに必要なもの
- EssentialPhonePH-1にLineageOS 17.1とGoogle Playストアを入れる方法
- EssentialPhone PH-1×LineageOS17.1の完成
EssentialPhonePH-1にLineageOS17.1とGoogle Playストアを焼くのに必要なもの
・Essential Phone PH-1
・USB Type-C to PCのUSB端子に合ったカタチの端子のケーブル
(たいていはUSB Type-C to USB Type-A端子)
・やる気
ダウンロードが必要なもの ※PCにダウンロードすること。
LineageOS17.1と専用Recovery image↓ ※常に最新版をダウンロード
Google Playストアを入れるためのGapps
この場合、
Platform:ARM64
Android:10.0
Variant:好きなものを選ぶ(Google Wellbeingが使いたければnano,必要なければpicoでOK)
以上。
LineageOS16.0や他のカスタムROMを焼くためのTWRPではマウスが必要だったが、今回はTWRPを使わないのでマウスは必要ない。
LineageOS16.0までの焼き方
LineageOS16.0までは、簡単に書くと以下のような焼き方だった
1.fastbootモードでブートローダーアンロックをする
2.FastbootモードでRecovery(Essential Phone専用TWRP)を入れる
3.Recovery(Essential Phone専用TWRP)でカスタムROMを焼き、一度リブートリカバリーをしてからGappsを入れる
4.システム再起動
このように、多くのカスタムROMと同じ焼き方をしていた。
LineageOS17.1ではどのように変わったかは以下。
EssentialPhonePH-1にLineageOS 17.1とGoogle Playストアを入れる方法
ということで、今回は細かくやり方を書いていく。すでに行っている項目は読み飛ばしてOK。
なお、この記事では、
EssentialPhonePH-1に
LineageOS17.1を焼く、そして
Google Playストア(Gapps)を入れる、また
ルート化はしない。
この前提で進めていく。
EssentialPhonePH-1のバックアップ
LineageOS17.1を入れるということは、端末のデータがすべてなくなるということ。必要なデータ等はバックアップしておくこと。
Google Playストアのアプリや連絡先は、
設定
システム
バックアップ
をONにしておけばバックアップが出来る。
画像や動画、音楽などはクラウドストレージにUPするかPCにコピーしておくと今後いつでも振り返ることができて便利だ。
PCの事前準備とEssentialPhonePH-1のブートローダーアンロック
まずはPCでadbとFastbootが出来るように設定する。
この記事を参考に↓
次に、Essential Phoneのブートローダーアンロックをする。
この記事を参考に↓
fastbootで専用Recoveryを焼く
さて、ここからが本番。
まずは、開発者向けオプションでAndroidデバックがONになっているか確認すること。これはとても重要だ。
心の準備ができたら、
Essential Phoneの電源を落として、
電源ボタンとボリュームダウンボタンを同時押し。
fastbootモードでEssential Phoneが立ち上がる。
PCでコマンドプロンプトを開いて ※画面右下の虫眼鏡で『cmd』と検索したら出る。
PCとEssential PhoneをUSBケーブルで繋ぎ、試しに
$ fastboot devices
とやって、
PH1LHMA〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 fastboot
と出たら次に進むことが出来る。もし出なかったら今までの手順を再確認。
次に先ほどPCにダウンロードしたファイルがあるフォルダを開いてコマンドプロンプトに
$ fastboot flash boot_a lineage-17.1-20200615-recovery-mata.img
$ fastboot flash boot_b lineage-17.1-20200615-recovery-mata.img
※常に最新版を使う。このリカバリーは今日の最新版なので、今後は日付が変わる。
と入れる。上手く出来なければ、
$ fastboot flash boot_a
と打って、リカバリーファイルをコマンドプロンプトにドラッグしてEnterで入れることも出来る。
boot_bも同じように。
両方上手く出来たら、ボリュームダウンボタンを2回押していま入れたリカバリーモードへ。
LineageOS 17.1の入れ方
Essential Phone専用リカバリーモードが立ち上がったら、次はLineageOS17.1を焼いていく。
まずは画面操作で ※ボリュームアップダウンボタンで上下、電源ボタンで選択。
Factory reset
Format data/factory reset
で電源ボタン
完了したら一応
AdvancedからReboot to recoveryで再起動で再びリカバリーモードに
次に
Apply update から Apply from ADBを選択して、コマンドプロンプトに
$ adb sideload lineage-17.1-20200615-nightly-mata-signed.zip
※こちらも本日の最新版。基本的には最新版を使うこと。
と入力。
47%のところで端末の画面に
NO
YES
の選択肢がEssential Phoneの画面に出てきたら、YESを選んで選択。
もう少し待つと焼き終わるので、最初の画面に戻って、
AdvancedからReboot to recoveryで再起動で再びリカバリーモードに
Apply update から Apply from ADB を選択して
$ adb sideload open_gapps-arm64-10.0-nano-20200615.zip
※こちらも本日の最新版。毎日のように日付が変わるので、常に最新版を使うこと。
で、これもまた、47%のところで一度止まって、
NO
YES
の選択肢がEssential Phoneの画面に表示されるので、
もちろん、YESを選択。
で、少し待つと上手く焼ける。
最初の画面に戻って、
Advanced から Power off で電源を落とし、電源ボタン長押しで普通にLineageOS17.1を起動。
※この初回起動は少々時間がかかる。万が一上手く起動しない場合はこれまでの手順を再確認する。
LineageOS17.1が立ち上がったらやるべきこと
まっさらな状態の、Essential Phone×LineageOS17.1。
これから問題なくLineageを使うために、初期設定が終わったら、開発者向けオプションに行って、『Androidデバック』をONにしておく。
で、そのちょっと上にある『高度な再起動』もONにしておくと、Recoveryやfastbootにアクセスするのが簡単になる。
※開発者向けオプションは『設定』『デバイス管理』『ビルド番号』を7回タップで出すことが出来る。
EssentialPhone PH-1×LineageOS17.1の完成
無事に終わっただろうか。
Essential PhoneがLineageOS17.1になってすぐは、Gappsを入れることが出来なかったので、これで安心してGoogleアプリを使ったり Play Storeで提供されているアプリも使うことが出来るようになった。
Essential Phone PH-1にLineageOS 17.1とGoogle Playストアを入れるための手順(訂正版)は、
おわり
Essential Phone×LineageOS17.1アップデートの話はこちらから↓
EssentialPhoneにFactory Imageを焼いてをストックROMに戻したい場合はこちら↓
その他Essential Phoneの記事はこちらから↓
https://7800titanim.hateblo.jp/archive/category/EssentialPhonePH-1