2020年2月12日。Essential Productsから、会社のシャットダウンが発表されました。
これに伴い、Essential Phone PH-1の月時アップデートは前回2月3日で終了したとのこと。また、昨年10月に少しだけ情報が出ていたProject GEMも、開発が中止され、発売はないそうです。
公式サイトのブログに詳細とProjectGEMの動画が新しく出ていますので、そちらも御覧ください。
An Update from Essential
- ProjectGEM
- EssentialPhonePH-1アップデート終了
- EssentialPhoneへの想い
- EssentialPhonePH-1=デロリアン DMC-12 ??
- Androidの父、Andy Rubin氏とEssential Productsへの感謝
- Essential Phone PH-1をLineageOS 16.0にするための手順 (完全版)
- 求む。新たな試み
- 謝辞
ProjectGEM
公式サイトの動画を見る限り、GEMはAndroidの動きと大きく異なるものではないことがわかります。超縦長ディスプレイが特徴ですが、このサイズが使いやすいものなのかはイマイチわかりません。
また、映像からはEssential Phone PH-1の『子機』的存在なのかもしれないとも思わせます。結局この端末が世の中に出ることはないため、全ては謎の中ですが。
EssentialPhonePH-1アップデート終了
突然の発表でEssential Phoneユーザーのみなんさんはとてもびっくりしたと思います(というか私自身もびっくりしすぎてお昼ごはんも喉を通らないかと思いました)。
AndroidOS自体はこれからもしばらく続くとは思いますが、EssentialPhonePH-1の突然のアップデート終了は困ってしまいますね。
EssentialPhoneへの想い
私がEssentialPhoneを知ったのは、2018年の6月の初め頃だったと思います。前メインスマホ、ZenfoneMAX ZC550KLが古くなってきたため新しいメイン機スマートフォンを探していたところ、EssentialPhonePH-1の記事に出会いました。
アメリカからの輸入でしか購入できなかったこのEssentialPhonePH-1は、とてもレアで変わったスマートフォンだなと思っていました。スマートフォンを海外から輸入すること自体は何年も前からしていたことなのでそれほど抵抗はなかったのですが、届くまでのドキドキ感は何度買ってもなくなりません。
届いてからすぐにとても気に入り、現在までメインのスマートフォンとしてEssentialPhonePH-1を使っています。
また、私はEssentialPhonePH-1は1台のみ購入したわけでなく、合計で3台購入しました。
1台目はどうしてもStellar Grayが欲しかったために、Essential Products本体からの購入でした。ただ、Essential Productsの株主であるAmazon.comではHalo Grayが3万円程度で購入できることを知っていたため、2週間後くらいにHalo Grayも購入しました。
しかし、Amazon.comから端末が届く前に、ZenfoneMAXProM1 ZB602KLが発表されたために、わりと早くHalo Grayは手放すことになりました。ドット欠けが画面中心付近にあったことを除いては、手放したことはかなりもったいなかったと今では少し後悔しています。画面なんて、それほど難しくなく交換することも出来たのに。
そして、Android10 β版がEssentialPhonePH-1にも配信されることを知った私は、メイン機をβ版として運用するわけにもいかないので、もう1台EssentialPhoneを買おうと決めました。そしてまたHalo Grayを手に入れて今に至ります。
中古で手に入れたHalo Gray端末は、LineageOSを試すためにも使うことが出来たので、こちらも買って良かったと思っています。
また、7万円を超える価格で購入したStellar Grayは、他の色にはない存在感を持ち、(個人的には)Halo Grayよりだいぶカッコいい端末だと思っているので、後悔がないどころか、買って良かったと心から思っています。
EssentialPhonePH-1=デロリアン DMC-12 ??
この【PH-1】という名前も、全部英文字で表記すると【PHONE】となり、EssentialPhonePH-1はEssentialPhonePHONEというアメリカンジョークとも言える面白い名前です。
買った当初から、PH-2は出ないかもしれないなどの噂はあり「これは『デロリアンDMC-12』のような存在になるスマートフォンかもしれない」と思って購入しました。それが、事実になりかねない発表が今回されてしまいました。
もうこれで、スティーブン・スピルバーグさんがこのEssentialPhonePH-1を出演させた、話題になる映画を作ってくれるだけで、EssentialPhonePH-1はデロリアンと同じような存在になります←
これほど扱いやすく、サポートがしっかりあって、端末の不具合もすぐに修正されるスマートフォンが過去にあったでしょうか。
カメラの性能が期待したほどではなかった(これもアップデートでかなり改善された)ことや、チタンの外枠と裏面セラミックという素材のため、冬になると端末が冷えすぎてバッテリーダメージが大きいなどの不具合もありましたが、そんな小さいことは気にならないレベルでしっかりしたサポートがあったと思います。
Androidの父、Andy Rubin氏とEssential Productsへの感謝
今回私は、AndroidOSを開発し、その後EssentialProductsを立ち上げた、Androidの父であるAndy Rubinさんを半ば裏切って、LineageOS16.0(※)にしましたが、それでもEssentialProductsは十二分なサポートを提供してくださっています。LineageOSにしたとしても、EssentialProductsのサポートがあるからこそ使いやすいし、ある程度容易にOSの変更ができたと思います。
懐が深いとは、こういうことを言うんだと思います。そもそも、LineageOSもAndroidOSをベースに作られているので、Andy氏からしたら、結局最初はAndroidだ。と思っているかもしれません。
※LineageOS16.0はAndroid9Pieをベースに作られたカスタムROMと呼ばれるOSです。操作方法はAndroid 9 Pieとほぼ同じですが、セキュリティ性能がとても高く作られています。
暗号化メールや、VPNで知られているProtonからも、Androidではない選択肢としても提案されています。
How to stay private when using Android
https://protonmail.com/blog/android-privacy/
以下に、最新Android10から、LineageOS16.0にする手順が全て記載されていますので、少しでもLineageOSに興味がある方はご覧になってください。必要なのはWindows10 64bitのPCと、この記事に書かれているものだけです。手順が全て記載されていますので、誰でもLineageOS16.0に変更することが可能です。
Essential Phone PH-1をLineageOS 16.0にするための手順 (完全版)
昨日、EssentialPhonePH-1をLineageOS化する手順をまとめましたので、もしよろしければこちらもご覧ください。
求む。新たな試み
個人的にはAndy Rubinさんがまた新たな会社を立ち上げるなどして、画期的なモバイルデバイスを作ってくれることを期待しています。
本当に残念なお知らせでした。
謝辞
ただ、私はこれからもEssential Phone PH-1を使い続けます。
一生大切に、持ち続けます。
ありがとう。アンディ・ルービン。
Thank you very much, Andy Rubin and Essential Phone PH-1.
I love PH-1.
Thank you.