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スマートフォンのカスタムROM化がメイン。その他LIFE STYLEに関する記事など。

思い出のスマホの使い方 ~思い出のスマホで受信する P2P地震情報~

私が思い出のスマホを何に使うのか決めたのは、2024年1月1日に能登半島が揺れたときだった。

 

ここ最近、トカラ列島付近で地震が相次いでいる。

 

さて、この記事は、緊急地震速報を受信するために思い出のスマホを使おう!という記事である。

常日頃から地震に備えることはとても大切で、スマホ緊急地震速報を受信するだけでなく非常持出袋の確認や避難先までのルート確認等も必須であると思っている。

 

私はEssential Phone PH-1を受信機としたが、他のスマホでももちろん緊急地震速報を受信することが可能だ。あなたの思い出のスマホで、地震が来る通知を得られたら、それは有効な活用方法と言えよう。

 

また、もちろん私が書く記事なので、カスタムROMを有効に使い、思い出のスマホのバッテリーを極力劣化させず、最も安全な方法で確実に緊急地震速報を受信することを目指す。

 

このアプリを使い、安定的に運用できているので、参考にして欲しい。

 

P2P地震情報

地震の履歴表示画面

カスタムROM好き、昔使っていたスマホを有効活用したい方は必見の記事である。

 

 

 

この記事のあらすじ

スマホにバッテリーコントロールを導入

P2P地震情報をインストール、設定を完了する

Wi-Fi,モバイルネットワーク,有線LANのどれか、または2つ以上に常時接続

・電源に常時接続

 

重要なのはP2P地震情報をインストールし、24時間365日地震情報を受けられる状態にしておくことだ。

 

 

古いスマホを何に使うか

※使うスマホと、バッテリーコントロール方法が決まっていれば読み飛ばして構わない

 

私は、Essential Phoneを長い間第一線で使ってきた。もちろんそれは、Essential Productsが長い間サポートを続けてくれたというのもあるし、その後も自らカスタムROM(LineageOS)を入れてセキュリティパッチを更新してきたということもある。

しかし、GrapheneOSに出会ってからはEssential Phoneを第一線から退かせ、Pixelをメイン機として使うようになった。

 

Essential Phoneは、無用の長物となってしまったのだった。

 

それでも、Essential Phoneの栄光は忘れられないし、ゴミとして捨てることも、中古として出品することも出来なかった。

ただ、私はEssential Phoneを合計4台も持っていたので3台は手放してしまった。しかし、Essential Productsから最初に直接購入した1台のみは手放していない。購入時からそのつもりだったし、一生手放すことはないと決めている。

 

それでも、古いスマホとなってしまった、Essential Phoneは用途が見つからない。

あえてタンスの肥やしにしておいても良かったのだが、それでは電池が弱る一方で、面白みも全く無い。

なにかに使えないかと、事あるごとに考えた。

 

※EssentialPhone PH-1でなくても地震情報は受信できる。どんなスマホでもこの【P2P地震情報】にさえ対応していれば問題ないので安心して欲しい

 

 

まずは下準備

※使うスマホ、カスタムROMが決まっていれば読み飛ばして構わない

 

もともと私は、使わなくなったEssential PhoneにどのカスタムROMを入れるか決めかねていた。なぜかと言えば、使わなくなったスマホにカスタムROMを入れようが何をしようがどうせ使わないからである。

しかし、緊急地震速報スマホでも受信できるとなれば、話が変わってくる。24時間365日いつでも安定して緊急地震速報を受信できるようにしておかないと意味がないからだ。

揺れる時に電池切れでは、何にもならないしスマホがあってもなんの意味もないからだ。

 

 

24時間365日、確実な電源接続の確保

※確実な電源確保ができる場合は読み飛ばして構わない

 

ということで、まず重要なのは電源と通信の確保である。常に電波を受信し、バッテリー切れにならないように準備しなければならない。

 

まずはバッテリー管理である。私はこのEssential PhoneにカスタムROMであるLineageOSの更に改変版、Tomoms氏がビルドしたものを入れている↓

Tags · Tomoms/mata_releases · GitHub

 

特にこれでなければいけないというわけでもないのだが、出来ることなら標準設定でバッテリーの充電管理が出来るものを入れておくとバッテリーの劣化を極力防ぐことが出来る。このUnofficial LineageOSはバッテリーを50%充電で止めることができる優秀なカスタムROMだ。

私は充電パーセンテージを50%付近で固定していて、この設定をしておくと常時電源に繋いでいても充電状態にならない。しかも、バッテリーの劣化、減少もほぼ無くすことが出来る。

 

 

24時間365日、確実な通信接続の確保

※確実な通信接続が確保できる場合は読み飛ばして構わない

 

次に、電波の受信についてはこれらの選択肢がある

Wi-Fi

・有線LAN

・モバイル通信

最も安心できるのは、LTEモバイル通信と優先LANを組み合わせる方法だろうか。

 

これに関しては今のところ、Wi-Fiのみで接続している。ほとんどの場合、これでたいてい大丈夫だろう。しかし、追加でモバイル通信もあった方がいいとは思っている。povoのデータ専用回線を新たに契約してもいいと思っている。

 

私は今、Wi-FiとpovoのLTE通信で接続をしている。

 

次項目のTomoms LineageOSではpovo通信回線は使えないので注意⚠️

2025/07/10時点で、私が使っているUnofficial LineageOSはpovoによる通信が出来ることが確認された。今後のアップデートでまた通信出来なくなってしまう可能性はあるが、今は通話と通信が共に出来ているのでWi-Fiとモバイル回線の2つで通信が確保できるようになった。

 

その他のカスタムROMでも、KDDI系回線では通信が利用できないことがあるので注意すること。KDDIの通信方式が特殊で、対応しないカスタムROMも多数存在する。

povo新規契約ページ

https://povo.jp/procedure/new/

povoデータ専用回線

https://shop.povo.jp/data_only/topping-selection?reset=tru

 

※povoのデータ専用回線はeSIMのみなので、5ber eSIM Cardがないと使えない

私が使うEssential Phoneが5ber eSIM Cardを使うことができるかもわからないので注意⚠

 

 

また、有線LANでの接続は、Type-Cポート経由でLANケーブルを挿すことが出来るUSBハブを使って実現できるようになる。

https://www.amazon.co.jp/UGREEN-有線LANアダプター-ギガビットイーサネット-USB-Cポート拡張-ネットワークアダプター/dp/B0D1XLP7T5/ref=mp_s_a_1_14?dib=eyJ2IjoiMSJ9.DON1PVWdfIMgDJKIfElv44ExkuYQoBoMgA3im5R6az9TrNr3jEam5-iwDZkOMUafnmKP-veEdouKY23HPhhaZ39h-AHb-roFOgC6UURAiRj7Ji5lkMZ-hnz3kuRqnoAjZGZV-22evEZbNkEDQEiWBF1LaBEANx5iKHDrilzZOq4c6UhvaDZdxAKfnKovhl-xtSGCEQT6eHvdZuEOv8fvEg.mI1xMUlCxs4fHq0A2Jh1AwQAoMpf_Oe93Y_U5I4ERS4&dib_tag=se&keywords=Type-C%2BLANケーブル&qid=1752122750&sr=8-14&th=1&psc=1

LANケーブルと、Type-C充電が両方使えるので便利だ。

この方法を使えば、Wi-Fi接続が不安定になっても問題なく通信が出来る。

 

 

バッテリーコントロール

※バッテリーコントロールが問題なく設定できれば、この項目は読み飛ばしても構わない。

充電コントロール50%(これが理想)

この充電コントロール、カスタムROMによって、端末によって下限が異なるようだ。crDroid aliothだと下限が70%で、下限が80%の端末も存在する。

非充電時   ⇔   充電時

一旦80%まで充電しておけば、数日で1%減る程度となるので、数ヶ月は50%以上を維持することが出来る。

80%まで充電をせず、常に50%で放置すると、50%になった瞬間に充電が停止されるので、50↔49を頻繁に行き来することとなる。このようにちょこちょこ1%充電するよりも1回で多めに充電してしまったほうがバッテリーの負担にならない。なぜならば、これは後述のACCA記事を読んで欲しいところだが、ちょこちょこ充電時にバッテリー温度を25℃以下に保つことが難しい。50%での放置は日に何度も充電を繰り返すことになるので、80%まで一気に充電したほうが良い。

そして当たり前だが、電源に接続しない場合は1日でバッテリーがかなり減ってしまうので、緊急地震速報を受信することに使いたい場合は常に電源に接続しておく必要がある。

 

また、カスタムROMを導入できない場合は、MagiskとAccAを導入する方法もある。AccAを導入すれば、充電電圧,充電電流,バッテリー温度の上下限もコントロール出来るようになる。こちらの場合は別記事を参考にして欲しい。

 

AccA参考↓

バッテリー劣化を極力減らす話!日々の管理でスマートフォンのバッテリーの劣化をどう防ぐか - Gadget&LifeStyle Blog

 

もちろん、バッテリーコントロールが使えない場合は、ずっと充電しっぱなしで100%のまま放置することも出来るが、それではあまりにも脳がないし、そもそも私のブログを読む人はそんな人は少ないはずだ。

また100%で電源に接続し続けることは火事になる確率が上がるだろう。緊急地震速報を受信する前に家が燃えたら何にもならない。止めておいたほうが無難だ。

 

そして、最近の端末ではカスタムROMやACCAを入れずとも80%で充電を止める機能が付いたものもある。それはそれで使える機能ではあるが、80↔79を頻繁に行き来することにはなる。思い出のスマホで、そんな機能が付いたスマホはあまりないようにも思うし、それが実現できるのは数年後といったところか。

 

 

P2P地震情報アプリの導入

バッテリーのコントロールを設定し、通信を確保した上で、P2P地震情報アプリをインストールしP2Pのアプリ内地域設定、緊急地震速報等の設定を完了すれば24時間365日の緊急地震速報が受信できるようになる。

 

このアプリはとても便利で、Android以外にもWindows,iOS,X,Webという他の選択肢も存在する。

P2P地震情報

 

話が少し逸れるが、Tomoms氏のLineageOSや、vanillaのカスタムROMの場合、Playストアが導入されていないので、まずはGMSを導入するか、F−Droid経由でAuroraStoreを入れ、P2P地震情報アプリを入れ、microGで通知が来るように設定する必要がある。

 

LineageOSでmicroGを使いたい場合、専用のLineageOS for microGを使う必要がある。これはこれでたくさんの端末がサポートされているので、よい選択肢になるかもしれない。なぜならLineageOSにわざわざGMSを入れるよりもラクだからだ。しかも、緊急地震速報を受信するだけならセキュリティパッチは最新でなくても構わない。バッテリーコントロールが無いほど古ければMagisk等を入れてroot化し、ACCAでバッテリーコントロールが出来る。

LineageOS for microG | LineageOS for microG website.

 

また、私は緊急地震速報通知には、テレビでの緊急地震速報の通知音を使っている。

緊急地震速報の音は、トラウマになるとも言われているあの、

 

緊急地震速報です 強い揺れに警戒してください』

 

というあれだ。できれば聞きたくない音だ。

 

あの音は、こちらからダウンロードできる↓

⚠再生音量注意⚠

https://chakushinon123.com/earthquake-warning/

 

この音は公共の場所で無意味に鳴らすことは違法らしいので注意する必要があるが、自宅内等で鳴る分には困ることはないし、日本のどこかで地震が発生する緊急地震速報時なら鳴っても当然問題にはならないだろう。

これが鳴った時、寝ている時でもすぐに通知を確認できるかどうかで、逃げられるかが決まる可能性さえある…

寝ていてすぐに起き上がれない時は、布団を被るくらいのことは出来るだろうか…。

 

 

あとは安定した場所に設置

これで緊急地震速報が常に受信できる状態となった。あとは寝室や自分が普段過ごす場所の近くに置いておくことで緊急時にいち早く逃げることが出来るようになる。

最も大切なのは、この記事に書いたように

・電源の安定確保

・ネットワークの安定確保

この2点である。電源に関しては停電しなければ問題となることはないだろうが、電波の確保ではやはりWi-Fiとモバイルネットワークをどちらも確保しておくことが望ましい。この記事を書いている時にWi-Fi接続を確認したら、Wi-Fiが上手く接続できておらず、インターネットにアクセス出来ていなかった。

逆にモバイル通信も絶対確実とは言えないので、有線LAN,Wi-Fi,モバイルネットワークのうちの2つくらいは常時につなげておいたほうがいいだろう。

私はモバイル通信の選択肢としてpovo回線を追加しなければならないと、この記事を書きながら強く感じている。

 

 

スマホだけじゃない Windowsならもっと早く通知が来る!

ここまでスマホに限った話をしてきたが、実はWindowsでこのP2P地震情報を受信する場合、テレビよりも一瞬早く緊急地震速報が受信できるとされている。ほんの一瞬だが、地震の前の一瞬は普段の一瞬よりも重要な一瞬になることは簡単に想像できるだろう。1秒でも早く緊急地震速報が届けば、逃げられる範囲がずいぶん変わる。

実際には、テレビより0.6秒前に緊急地震速報が受信できるとされている。この0.6秒が、またはスマートフォンの3~30秒後では不安なら、WindowsにもP2P地震情報を入れておいたほうがいいだろう。

スマホでの受信、30秒後では意味がないのでは?と思うかもしれないが、前回の能登半島地震の関連地震では、スマホの通知が遅かったようには全く感じなかった。場合によってはあまり価値がないかもしれないが、なにもないよりはあった方が良いに決まっている。

 

 

来てほしくない地震のための備え

地震は、日本国内に住んでいたらどこでも確実にいつか起こるものだ。揺れないことが一番だが、揺れたらなんとか逃げることとなるだろう。

揺れた場合、思い出のスマホはその場所に放置して逃げることになるかもしれない。通常、そのスマホよりも自分の命のほうが大切なはずだからだ。

もし思い出のスマホが放置できないほどに大切と考えるなら、そのスマホは緊急用持ち出し袋に入れておくべきだろう。それはそれで、避難先で一時的にでも思い出スマホに助けてもらえるかもしれない。

どちらを選ぶか、それはあなた次第だ。

 

 

 

 

思い出のスマホの使い方 ~思い出のスマホで受信する P2P地震情報~ は

 

 

 

今後もつづく

 

 

 

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