今回はGSIをEssential Phoneに入れることが出来たので記録を残すために記事にする。
毎度のことだが、この記事の内容を実行し、あなたの端末がどうなっても私は責任を取れない。自らの責任において全てを試して欲しい。
Essential Phone PH-1はEssential Productsからの公式サポートが終わって久しいが、今でもLineageOSなどのカスタムROMがアップデートを出し続けている。
そして、Essential Phone専用でなくても、GSIを入れることが出来る可能性もある。
まずはXDAのスレッドを見て欲しい↓
[GSI][ROM][mata][12][Feb 10] Android GSI Support for Essential Phone | XDA Forums
このスレを見ると、Android11も12も入れることが出来るのがわかるだろう。しかし、全てのGSIが入れられるわけではないので注意して欲しい。
今回私は、crDroidを入れた。crDroidと言っても選択肢があって、以下のcrDroid GSIの中から選べる↓
Gsi_projects - Browse /v415-Aug/crDroid-8.8-03092022 at SourceForge.net
Essential Phoneはarm64から選ぶので、下の3つは多分入れることが出来るはずだ。
一番上がGapps入りの軽いもの、2番目はGapps入りの通常版、3番目はGappsなしだ。
私は一番上のcrDroid-8.8-arm64_bgN-slim-Unofficial.img.xzを入れた。
- 前提:どのカスタムROMがEssential Phoneに入れられるかはわからない
- GSIをEssential Phoneに入れる手順
- 起動できたらラッキー!くらいの気持ちで
- crDroidGSIに入っているアプリ
前提:どのカスタムROMがEssential Phoneに入れられるかはわからない
今回、試しにcrDroidを入れてみたが、これは上手く行った。ProjectBlazeも試してみたが、こちらは起動しない。ProjectBlazeはブート動画までは行くのだが、いつまで経っても起動はしなかった。なにか他のことをすればもしかしたら起動するかもしれないが、今回は手間をかけるためにやっているわけではないのできっぱり諦めることにした。
とりあえず、crDroidが起動したので他のカスタムROMは試していないが、他のGSIも挑戦してみる価値はありそうだ。
ということで、Essential PhoneにGSIのカスタムROMを入れる手順を簡単に書いておく。
GSIをEssential Phoneに入れる手順
まずは、先程のサイトに行く↓
[GSI][ROM][mata][12][Feb 10] Android GSI Support for Essential Phone | XDA Forums
ダウンロードが必要なもの
ダウンロードするものは、以下↓
AOSP_Feb_10.zipのダウンロードが完了したら、Cドライブ直下などに置き、解凍しておく。
※ダウンロードをするにはMicrosoftにログインが必要らしい
Generic System Image (GSI) List · phhusson/treble_experimentations Wiki · GitHub
※今回はAndroid12について書いているので、Android12もしくはAndroid12.1(Android12L)の中から好きなものを選ぶ(ただし、上手く起動できないカスタムROMもある)
※2 ダウンロードしたら解凍しておく
Essential Phoneのブートローダーアンロックが済んでいない方はこの記事を参照↓
Essential Phone PH-1 ブートローダーアンロック法の話 - Gadget&LifeStyle Blog
GSIを焼く
Essential Phoneをfastbootモードで起動
PCとEssential PhoneをUSBケーブルでつなぐ
fastboot devices
でつながっていることを確認したら以下のコマンドを打つ
fastboot flash boot_a boot.img
fastboot set_active a
fastboot flash vendor_a vendor.img
fastboot flash system_a system.img
fastboot format userdata
fastboot reboot
一旦起動させて、起動した状態で以下のコマンドを打つ
adb root
adb disable-verity
adb reboot bootloader
adb reboot bootloader
※たぶん、ここまでの手順は一度やっておけば今後省略できる
fastbootで起動し直し、先程ダウンロードしておいたカスタムROMを端末に書き込む
fastboot flash system_a system.img
(ダウンロードしたカスタムROMの名前に変えること)
ex.fastboot flash system_a crDroid-8.8-arm64_bgN-slim-Unofficial.img など
fastboot format userdata
fastboot reboot
うまく起動が成功したら、そのカスタムROMでEssential Phoneが使える。
起動できたらラッキー!くらいの気持ちで
起動ができなかったら、それはそれで仕方ない。他のやり方を探してみても良いかもしれないが、そもそもGSIは全てが確実に起動できるわけではないものだと思うので、諦めも必要だろう。
運良く起動が出来れば良いが、すべてが上手く起動できるわけではないので賭けになるが、crDroidがEssential Phoneで使えるのは面白い。
Essential Phoneは今となっては完全に過去の端末になってしまったが、今でも現役でセキュリティパッチは更新できる。
LineageOSやDivestOSなどのEssential Phone専用カスタムROM以外にも、使えるGSIがあるのはとても面白い。
遊びくらいにはなると思うので、壊れても困らないEssential Phoneで遊んでみるのも良いだろう。また、crDroidがどんなものか知らないEssential Phoneユーザーにも試して欲しい。もちろん、今までのデータはすべて消えることになるので、バックアップを取ってから作業をすることをお勧めする。
私はこのcrDroidをしばらく使ってみることにしたので、今後はMagiskを入れてみることにする。
それなりに使えたら嬉しい。
crDroidGSIに入っているアプリ
ちなみに、私が入れたbgN-slimにはアプリがこれだけ入っていた↓
ここに表示されていないGoogleアプリもあるが、多くは無効化出来ると思う。
Vanillaを入れて追加でNikGappsCoreを入れるなどのことをした方がもっとGoogleアプリが少なくなって良いのかもしれない。
Essential PhoneにAndroid12.1 crDroidGSIを入れる話 は
つづく
その2 ↓
Essential PhoneにAndroid12.1 crDroidGSIを入れる話 その2 - Gadget&LifeStyle Blog